バステトのブログ

直腸がん・肝転移 闘病ブログ

悪性リンパ腫? 2005年の出来事。

悪性リンパ腫と報じられた、
笠井信輔アナウンサー(56歳)が、TVに生出演され、
病名「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」病気について語られていたので、
2005年、悪性リンパ腫疑いになった時の事を、思い出してみました。

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備忘録用。。。

2005年がスタート
今年は何事も起こりませんように・・・
癌さま~おとなしくしていてね♪って思っていたのに・・・。
2005年2月のCT造影検査でひっかかってしまう。

検査報告書から
両側の腋窩に1-2cmのリンパ節腫大が認められます。
S7に小cyst(+)

外科で診察の後(触診)、血液内科の診察を受ける

血液内科  触診
「悪性のようです」と言われ、側にいた母はショックを受ける。
(後で聞いたのだか、泣いていたらしい・・・)
その時私は、風邪が治りかけでまだしんどくフラフラしていて、
「ふーん」って聞いていて、あまり動揺しなかった。
それどころか、Drの頭の寝癖が気になって見ていた・・・。 

診断、治療方針決定の為、3月1日に左腋窩リンパ節生検をする事になる。


3月(午後1時から)   
腋窩リンパ節切除生検

食事はお昼は絶食
処置室(手術室)で、まず体温・血圧を測る。
興奮しているのか、体温は37℃、血圧も高め。
手術着に着替えて、台の上に寝る。
何回も手術室にいっているので見慣れているけど、
2台の蜂の巣のようなスポットライトが、
これから始まるんだなぁ~とドキドキさせる。怖いよ~。。。
看護士さんが、手術している所が見えないように、タオルなどをかけ、
お尻に電器メスで感電しないように、
アースをつけたり準備がちゃくちゃくと進んでいく。
Drも午前の診察を終えて来られた。
(Drは2人で、直腸癌術後の抗がん剤を担当してくれたDrと、
知らないDr(中堅クラスらしい)

看護師は2人で、おとなしそうな看護師さんとテキパキ・ハキハキの看護師長さん)

  
ドキドキ。。。  ドキドキ。。。 ドキドキ。。。 
「痛み止めの注射をするけど痛み止めだから痛いよ~」の声からスタート。
歯医者の麻酔ぐらいの痛さだと言っていたのに、これはけっこう痛い注射だ。
「痛いよ~」って言ったら、「痛み止めだからね。痛いよ~」だって。。。
そしてすぐ、「もう切ってるよ~」と言われ、注射してすぐだったので、少々驚いた。
デンキメスの音は、「ジュージュー」って音。焼肉をジューって焼く音かな~。
「痛かったら言ってね~」って言われたけど、
麻酔したし大丈夫だろうと思っていたら、
とんでもなかった。
腫瘍は中のほうだったので、摘出するのにてこずっていたのか、
グリグリひっぱられていたようで痛かったし、
「ジュー」っていった瞬間、
ビリビリって痛みがはしった。
「痛い!!!」と叫ぶ。
「声を出してもいいけど、体をひいたら危ないからね~」と言われたので、
「痛い!」と言った瞬間動いてしまったんだろう・・・。
危ない。危ない。。。
麻酔の効いていない部位に突入していたようで、
たびたび麻酔を追加しながら手術は続いた。
まだかな~、まだかな~早く終わってくれないかな~~~。。。
脇に神経を集中させないように・・・って思っているけど、
どうしても気が脇に・・・。
始まって15分ぐらい過ぎた頃から、痛いし怖いし・・・で、
じっとしていられなくなって、
足をグリグリさせたり、
「ウーン」と言ってみたり・・・
いい年をして、子供もビックリの患者でした。(^^ゞ

やっと腫瘍の摘出が終わって、縫合作業にはいり、
最後のほうでまた痛くなってきた。

「痛い~」叫ぶとまた麻酔してくれたのだけど、
これがはじめにされた麻酔のときぐらいの痛みがした。
(追加の麻酔はある程度まだ効いているのでそれほど痛くはない)
最後の麻酔は追加せず、
後1針が2針だったと思うから我慢していたほうが、
痛くなかったかも・・・と、
少々損した気分だった。

準備も入れて、1時間ぐらいで終わったけれど、
痛い思いをしたので、時間は長く感じた。
それにしても、うるさく暴れる患者だったので、
またまたDrに呆れられたにちがいない。
恥ずかしいので、局所麻酔の手術はもう嫌だよ~。
全身麻酔も後がしんどいから嫌だけど・・・。

次の日は病院で消毒。
後は、1日おきに家で消毒して1週間後に抜糸。

3月○日抜糸。
抜糸はキャーキャー騒ぐほど痛いわけではないけれど、
傷の所を触られるっていう恐怖が・・・。
凄い小心者である(^^ゞ
5針縫っているけど、
最後の1針がまだくっついていないようで、1本だけ残った。
3月○日に最後の1本の抜糸をした。
傷がパカッって開いてまた痛~い痛み止め注射をして、
縫われたらたまらないので、
大丈夫かDrに尋ねると、開く事もあるって言われ、
その日抜糸後出社したけど、
左手は動かさないようにして1日変な歩き方をしていた。(^^ゞ 

<検査結果>
腋窩リンパ節切除生検検体です。
リンパ節内に様々の大きさの空胞が多数見られるものです。~~~~~
空胞は組織標本作製過程で、抜け落ちた異物を見ている可能性が高いものと考えます。
?????病理の所見は、いまいち素人には理解できない内容だった。


染色体検査  

結果  染色体異常は認められませんでした。
   (正常女性核型)

異常なしというといいのかな?と思うけど、調べてみると
腫瘍細胞の染色体数が正常数にちかいもの(異常なし)は、
予後が悪い事がわかっているらしい・・・。
なので、異常なしは良い結果ではないみたいだ。。。

遺伝子検査 (白血病遺伝子解析)

B細胞由来であれば免疫グロブリン遺伝子の再構成
T細胞性であればT細胞レセプター遺伝子の再構成を生じる
多くの場合は癌組織である事を示唆する。
この検査によって、細胞起源、リンパ球の分化過程や増殖性を解析できる

結果 
IG(H)JH(サザン)免疫グロブリンH鎖JH再構成
検査方法(サザンブロットハイブリダイゼーション) 

遺伝子再構成と認めました

TCR Cβ1(サザン)T細胞レセプターβ鎖Cβ1再構成
検査方法 (サザンブロットハイブリダイゼーション)

遺伝子再構成と認めました

2つの検査で両方とも遺伝子再構成と認められることはないらしく、
どちらかの判定が?のよう・・・。
とにかく腫瘍の反応が出ているのは確かだそう・・・。

今度は、FDG-PET検査で調べる事になった。
悪性リンパ腫はFDGが強く集積する典型的な疾患であるので、
微小な病変も検出可能らしい・・・。

PET(陽電子放射断層装置)
特殊な放射線陽電子)を放出する元素を含む物質を体内に投与する事によって、
血流、酸素代謝、糖代謝など組織の働きを測定する事が可能。
細胞の働いている様子を画像化できる。

FDG(フルオロ・デオキシ・グルコース)  ブドウ糖の類似物質

検査結果
腋窩に限局性のFDG集積亢進を認めます。~~~
炎症でも矛盾しないものの、リンパ節転移を否定しえません。
右腹壁に中等度のFDG集積亢進を認めます。~~~
また、皮下脂肪識にも濃度上昇を認め、
なんらかの炎症への集積の可能性がありますが、腹壁転移を否定し得ません。
厳重に経過観察してください。


いろいろな検査結果を見ると、
遺伝子検査ー悪性の判定
CTの検査 ーmalig.lynphoma(悪性)判定
PETの検査ー転移を否定できないの判定
生検の検査ー悪性とも良性ともどちらともいえない 

悪性リンパ腫なのだろうけど、生検の病理結果が判断基準では優先なので、
経過観察することになる。
楽観できない状態であると言われる。

その後、定期的に検査を受け続けております。